足場の部材って?
こんにちは!
元気もりもり片瀬です!
今回は「足場の部材の名前と役割」についてお話しします。

外壁塗装や新築工事のときに目にする足場。「あの鉄パイプなんて名前なのだろう」と少し気になった方はいるかもしれません。部材それぞれに名前があって、役割があって、間違えると大変なことになります。その足場の部材について難しい言葉を使わずに説明します。宮城県内でたくさんの現場を経験してきた職人の目線でお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
▍そもそも足場ってどんな部材でできているの?
足場は一見するとただの鉄パイプの集まりに見えますが、部材を組み合わせて作られています。分けると「支える部材」「つなぐ部材」「歩く・立つ部材」「安全を守る部材」の4つに整理できます。
新人の職人がこの仕事を始めるとまず最初にやることが部材の名前を覚えることです。先輩から「アンチ持ってきて」「ジャッキ締めて」と言われても、名前がわからないと動けない。私自身も最初のころは似たような形の部材がたくさんあって「これ何でしたっけ?」と何度も聞いた記憶があります。部材の名前を覚えるのは単純な暗記ではなく、それぞれの部材がなぜそこにあるのかを理解することとセットです。名前と役割がわかると、現場でどこに何を置けばいいか、次にどの部材が必要かが自然と見えてくるようになります。
▍現場でよく使う部材の名前と役割
▶ 支柱(しちゅう)
足場の骨格となる縦方向のパイプです。地面から上に向かって伸びていくもので、足場全体の重さを支える中心的な役割を担っています。一定間隔にくさびを差し込むための出っ張り(こぶ)がついていて、ここに他の部材を接続していきます。長さや種類がいくつかあり、建物の高さや現場の条件によって使い分けます。平地の現場では比較的組みやすいですが、傾斜がある現場では支柱の高さ調整が必要になります。
▶ ジャッキベース
支柱の一番下、地面との接点に設置する部材です。ネジを回すことで高さを細かく調整できる構造になっています。地面が完全に水平な現場はほとんどありません。少しでも傾いていると足場全体が歪んでしまいます。ジャッキベースはその傾きを調整して足場を水平に保つための大切な部材です。現場に来てまず地面の状態を確認するのもこのジャッキの調整を正確にするためです。
▶ アンチ(足場板・踏板)
作業員が実際に足を乗せて歩く床の部分です。「アンチスリップメタル」という製品名が略されて「アンチ」と呼ばれるようになりました。滑りにくい加工がされており、雨の日でも比較的安全に歩けます。横幅や長さはいくつかのサイズがあり、現場の幅に合わせて組み合わせます。このアンチが足場のどの部分にも正しく敷かれていないと高所での作業中に足を踏み外すリスクが上がります。
▶ ブレス(筋交い)
支柱と支柱の間に斜めに取り付けるパイプです。「筋交い」とも呼ばれます。足場は縦と横のパイプだけでは横からの力に弱い。ここにブレスを斜めに入れることで三角形の形ができて全体の強度がぐっと上がります。風が強い日や作業員が複数人で同時に動いたときの揺れを抑える役割も担っています。ブレスが正しく入っていない足場は見た目ではわかりにくくても、作業員が乗ると揺れを感じることがあります。そのわずかな揺れが高所での不安感につながるので、ブレスの取り付けは丁寧に確認します。
▶ 手すり(てすり)
作業床の外側に取り付けて作業員が落下するのを防ぐための横方向のパイプです。高所での作業中、手すりがあるかないかで職人の精神的な余裕がまったく変わります。手すりに手をかけながら作業できるのと何もない状態で作業するのとでは緊張感が違います。安全のためだけでなく、作業の質にも関わる部材です。手すりは足場を組む際に「先行して取り付ける」のが基本です。最上層の作業床を設置する前に手すりを先につけることで組み立て中の転落リスクを下げることができます。
▶ 壁つなぎ(かべつなぎ)
足場を建物の壁に固定するための部材です。足場は単体では自立できますが高くなるほど風の影響を受けやすくなります。壁つなぎで建物と足場をつなぐことで足場が外側や内側に倒れるリスクを大幅に減らします。外壁塗装の現場ではこの壁つなぎを取り付ける場所の判断が重要です。建物の外壁に穴を開けて固定するタイプや当てるだけのタイプがあります。現地調査のときに外壁の素材や状態も確認するのはこのためです。
▶ ブラケット
支柱に取り付けてアンチを乗せるための張り出し部材です。狭い場所で足場を組むときに活躍します。建物と建物の間が狭くて通常の足場が組めない場所では支柱を片側だけ立てて、ブラケットを使ってアンチを張り出させる「一側足場」という組み方をすることがあります。住宅が密集した地区の現場ではこの組み方を使うことがあります。狭い現場ほどこういった部材の使い方の工夫が求められます。
▶ クランプ
単管足場で使われるパイプとパイプを固定するための金具です。ボルトを締めることでパイプ同士をしっかり固定します。クランプには大きく2種類あります。パイプを90度で固定する「直交クランプ」と任意の角度で固定できる「自在クランプ」です。複雑な形状の建物や斜めに部材を入れなければならない現場では自在クランプが活躍します。クランプは小さな部材ですが、これの締め方が甘いと足場全体のゆるみにつながります。「クランプ一本で足場は変わる」と言っても過言ではないほど地味だけど重要な部材です。締め付けトルクの基準も定められており、力任せに締めればいいというわけでもありません。適切な力加減で確実に固定することが大切です。
▶ 敷板(しきいた)
支柱の下に敷く板です。地面が柔らかい場所や傾斜がある場所で支柱が地面に沈み込むのを防ぎます。「足場が傾いてきた」という現象の多くは実はこの敷板を敷かなかったことで地面が少しずつ沈んでいるケースです。工事期間が長い現場ほどこの下地処理が大切になります。
▶ メッシュシート(養生シート)
足場の外側を覆うシートです。塗料の飛散防止、粉じんや破片の飛散防止、そして通行人や近隣への安全確保のために張ります。法令でも設置が定められており、基準を満たしてシートを使用します。「シートが風でばたばたしている足場」は固定が甘い証拠です。シートの張り方一つで近隣の方の印象も変わります。丁寧に張ることを心がけています。
▍足場の種類によって使う部材が違う
部材の名前を覚えるうえで大事なのが、足場の種類によって使う部材が変わるという点です。現場でよく使われる足場の種類は主に次の3つです。
●くさび緊結式足場(ビケ足場)
くさびと呼ばれる楔型の金具で部材を固定していく足場です。ハンマー1本で組み立て・解体ができるため、一般住宅の外壁塗装や新築工事でよく使われます。BIG TOWNの基本です。部材の接合がシンプルで組みやすい反面、正確にくさびを打ち込まないと緩みが生じるので油断は禁物です。
●単管足場
直径48.6ミリのパイプ(単管)とクランプを組み合わせる足場です。自由度が高く、建物と建物の隙間が狭い現場や複雑な形状の建物に対応できます。狭小地の現場ではこちらを使うことがあります。部材の組み合わせ次第でどんな形にも対応できる一方、クランプの数が多くなるため解体に時間がかかることもあります。
●枠組み足場
あらかじめ工場で組まれた枠(建枠)を現場で積み上げていく足場です。高層建築やマンションの大規模修繕などで使われることが多い種類です。部材が規格化されているので強度が安定していますがその分現場の融通が利きにくい側面もあります。
▍部材を知っていると現場の「なぜ」がわかる
足場の部材を知っておくと、実際の工事現場でも「なんでここにこれがあるんだろう」という疑問が解けることがあります。たとえば、外壁塗装の足場を見たとき「壁側に何か金具がついてる」と思ったらそれが壁つなぎです。「下の方に板が敷いてある」と思ったらそれが敷板で地面の沈下防止をしています。「斜めのパイプがある」と思ったらそれがブレスで足場を安定させています。一つひとつに意味があって、どれも省略できない理由があります。現場を見る目が少し変わると思います。
▍まとめ:部材の名前を知ると足場が少し身近になる
足場の部材にもそれぞれに名前があって役割があります。どれか一つが欠けても正しい足場は組めません。外壁塗装や屋根工事で業者さんと話をするとき、「アンチ」「壁つなぎ」といった言葉が出てきたら、今回の内容を思い出してもらえると少し会話がスムーズになったり詳しく会話ができるかもしれませんね。(株)BIG TOWN(ビッグタウン)は宮城県仙台市を拠点に東北6県で足場工事を手がけています。「どんな組み方になるの?」といった疑問もお気軽にご相談ください。お見積り、ご相談は無料です。現地を確認してからわかりやすくご説明します。

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